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2/4の東京新聞朝刊で記事が掲載されました。
※粥川仁平 作品展 墨液でスペインを描く El Viento de Africa(アフリカからの風) 09/2/11-16 【暮らし】 パーキンソン病 彫刻家が再起 粥川仁平さん 体に無理ない『平面』に面白み 2009年2月4日 作品制作に取り組む粥川仁平さん=岐阜県中津川市のアトリエで スペインで創作活動を続けてきた彫刻家・粥川仁平さん(60)が、難病の若年性パーキンソン病を乗り越え、再起した。不自由な体だが、逆転の発想で病状に合わせた作風に変え活動を再開した。今月には東京都内のギャラリーで個展を開く。 (山本哲正) 粥川さんは、岐阜県の旧加子母村(現・中津川市)出身。愛知県立芸術大彫刻科大学院を修了後、立体の抽象表現に取り組んだ。スペインの芸術家に刺激を受けて一九八七年、妻の孝美さん(53)、長女圭さん(24)と現地へ。金属を使った彫刻を精力的に制作し、個展を開いてきた。 国際舞台で活躍する“サムライアーティスト”の彫刻家・流(ながれ)政之さんにも、素材の磨きの腕を買われた。意欲的に作品を生み出していた十年ほど前、パスタを食べていてフォークをうまく回せなくなった。次第に体のこわばりは全身に広がる。 病院を転々としていた二〇〇一年、スペインで病名を宣告された。パーキンソン病は、歩行が困難になったり、手の震えや筋のこわばりに悩まされる。体の自由が徐々に利かなくなる。 立体作品は型を作るために粘土を練るが、肝心の力が入らない。大きなモニュメント制作を目指して体が勝負と思っていただけに、落ち込みは大きかった。絶望感を胸に創作活動から離れた。 再起へのきっかけは孝美さんの一言だった。「一本の線でいい。帰国した娘に手紙を出して」 ■線の力強さ 意外なことに手紙に描かれた線は力強かった。週にはがきを二枚ずつ送ることは、粥川さんを勇気づけた。「失意に沈んでいて、創作が続けられるか考えられなかった。それが家族への『手紙』で気づいた」 同じころ、スペインで現代芸術のアントニ・タピエスら世界的な芸術家の作品に触れ、平面作品の面白さに注目していた。 帰国して故郷に戻り〇二年、平面作品の制作に本格的にとりかかった。絵筆を手に版画用紙にベースの墨を塗る。その上に和紙を張り立体感を加え、朱墨を入れていく。重厚さを備えた赤色は、太陽や熱風、山火事の炎にと、スペインで感じた「熱」を表現していく。 粥川さんは薬を飲むと四時間は、歩いたり手を動かしたりできる。その時間を創作と、地元中学校の美術講師の仕事にあてている。 教室で、上半身が大きく左右に揺れるつらさはあるが、チョークを握ると揺れはやむ。授業中に薬の効果が切れて動かなくなったこともあったが、学校側も「体を張って教える姿に、子どもたちも真剣になる」と見守る。 ■11日から個展 今回の個展「粥川仁平作品展 墨液でスペインを描く」は、東京・表参道の「ギャラリー同潤会」が「心に刻んだ情熱のスペインを伝えたい熱い思いに共感」、昨年の開催に続き会場を提供した。粥川さんの目には、表参道の並木道がスペインのマドリードでプラド美術館へと続く道と重なる。 粥川さんは「病をきっかけに、墨を使いジャンルにとらわれない表現を見つけ出した。今は『作り続けたい』思いが『生き続けたい』とイコールで結ばれている」と語る。同展は十一-十六日。問い合わせは同ギャラリー=電03・5410・0660。
by gallerydojunkai
| 2009-02-11 03:01
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