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2009年2月25日(水)~3月2日(月)12:00-19:00(最終日-17:00)
「- ku - Mami Kubota Exhibition」(久保田 磨美)【インスタレーション】
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久保田 磨美
” ku ”, 2007~2009
絹糸
300×300×300㎝


◇展覧会概要
『ku』は、「生と死のサイクルの一過程に存在する身体」を
テーマとし、何世代にもわたって生と死を繰り返してきた結果
生まれてきている私達は、自己の存在をいかに認識し、いかに
知覚しているかを問う作品です。
タイトルは、「空気」「空間」「空想」といった、実体の
ないものを示す「空」から発想しましたが、同時に「諸々の
事物は縁起によって成り立ち、固定的実体を持たない」という、
仏教における根本真理を含意しています。
身体とは「空間」に属すことでその存在が確実となり、
時間や環境とともに常に変化を続ける「空」であると言えます。
作品の素材である絹糸は、古くから衣服として身体を保護し、
私達の生活に深く関わっていますが、時間や光のあたり方に
よって見えたり見えなくなったり、視覚的な実体をつかみ
にくい素材でもあります。絹糸もまた常に変化を続ける「空」
なのです。
『ku』は、身体と空間を結びつける糸であり、また、自己の
存在を確認する場です。「今ここにある身体」を見つめ直す場
として、多くの人に共有してもらいたいと思います。
◇作家プロフィール
久保田磨美
<略歴>
1982年 群馬県生まれ
2005年 女子美術大学芸術学部ファッション造形学科卒業
2007年 同大学院美術研究科修士課程ファッション造形領域修了
主に布や糸を使った造形作品や舞台衣装を制作。
<活動歴>
2006年 オペラ「ちゃんちき」衣装デザイン(群馬県にて公演)
2007年 「体~空 三人展」(ギャラリーKINGYO/千駄木)
オペラ「フィガロの結婚」衣装デザイン(群馬県にて公演)
「Art kawasaki 2007」アートユニット「フラホロ」と
して参加(Think敷地内/川崎)
2008年 「ギャラリーKINGYO 小品展」(ギャラリーKINGYO/千駄木)