┌─────────────────────────────
□ 2007年3月29日(木)~4月3日(火)13:00-20:00(最終日-17:00)
□ MIRAGE 宮川尚子 陶板画 exhibition 【陶板画】
└─────────────────────────────
『MIRAGE』 -蜃気楼。
枯れた花は、みにくいですか?
幼虫は、キモチワルイですか?
私は、ある日一目ぼれして買ってきた「キングプロテア」を見つめた。
日数がすぎ、おそらくもう見ごろではないであろう時期まで、花を見つめた。
そして私は、純粋にその干からびかけた花を こころから美しく感じた。
老いた一瞬に、何かものすごく強い「生きている」という実感。
そういうものを、植物に感じるとき、私は「美しい」と感じる。
花でも昆虫でも、時々はっとするような「怖い」一面を見せることがある。
それまで自分の力でそのものの息の根を止めることも可能なくらいの
力関係にいると思われる人間が、「もしかしたら、この生き物は私よりも
強いかもしれない」と思う一瞬。
青虫を小さい頃につぶしたときに、それからどろっと液体が出てきたときの驚異。
その青虫は、さなぎになり、メタモルフォーゼするときに一度自分をたんぱく質に
分解してからもう一度蝶の形につくりかえるという事実。
あの秘密のさなぎの中で、きっと幼虫は絶対にしてはいけないことをしている。
チョウチョにも、きのこにも、ゆりの花にも、ハイビスカスにも、
その奇妙な「怖さ」があり、それが同時にその生き物の魅力のように感じる。
いままでの個展から、私も脱皮して、自然の景色に参加したいと思っている。
どうぞ、ご高覧ください。
-夢じゃない、ほんとにある場所-
《宮川尚子 Showkomiyagawa 》
陶板アーティスト 京都出身
同志社女子大学短期大学部、 京都市 工業試験場、 京都市 陶工高等技術専門校を卒業後、佐賀県の草場一壽氏に師事
2006年工房「SpringShow」を立ち上げ、「生活の中の美、文化的でウキウキするもの」をテーマに提案、制作中。 京都、大阪で個展、企画展をしている。
http://www.showkomiyagawa.com