絵画、アーティストもしくは展覧会をイメージした料理を提供するレストランのリストです。
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ルーブル美術館
Le Grand Louvre(ル・グラン・ルーブル)

ダヴィンチ・コードでさらに観光客が増えたと思われるパリ・ルーブル美術館。
そのピラミッドの地下受付ホールに面したシックな内装のレストランが、「Le Grand Louvre(ル・グラン・ルーブル)」。そこで、91年からシェフを務めるのが、イブ・ピナール(62歳)。
彼の自慢料理が、ルーブルの名画に着想を得て作られるメニュー。たとえば、
・
「夏」(アルチンボルド、1563年)→「アルチンボルドの夏のサラダ」

絵は、夏の野菜をパズルのように組み合わせて、人の横顔をつくったもの。
その野菜を、ばらして皿に並べたのが、このサラダ。
・「
ムーラン・ド・ラ・ギャレット」(ルノワール、1876年)から同作品風「冷製鮭のマヨネーズ・ソース」

こちらは、絵の中の人たちが食べていたのはこれだろうと創造したもの。当時は、鮭が食材として人気だったとか。
この「絵→料理」活動のきっかけとなったのが、
ジャン・シメオン・シャルダン作「赤えい」だったそう。そして、この日の、「美の巨人たち」はこの絵にまつわるストーリーが展開されるのでした。
これをみて、東京のそんなレストランをもつ美術館があったなぁと、思いつくままに挙げると、
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東京国立近代美術館(竹橋)
クイーンアリス・アクア
建物2階にある、「フレンチの鉄人」石鍋裕シェフのプロデュースにより、 「食」と「美」が一体化したカフェ・レストランです。
藤田嗣治展では、特別メニューがありました。
蛇足ですが、この美術館の業界での略称「東近美」。他の都内の国立美術館よりも格が上だそうです。この格というのが、文化庁のかなり偉い人(長官)が館長になるとか、運営委員会の弁当が豪華だとかいうところが根拠だとか。
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Bunkamura ザミュージアム(渋谷)
ドゥ・マゴ・パリ(Le Deux Magots Paris)
「エミール・ガレとドーム兄弟」 展では、「(引用)アール・ヌーヴォーの発祥の地、ナンシーにあるフランス東部ロレーヌ地方の家庭料理として親しまれているお料理《ほうれん草のキッシュとシュークルートの盛り合わせ》」が用意されました。
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原美術館(品川)
カフェダール
中庭の芝生を望むきれいなカフェです。
※ここはそういったメニューがあったか自信がなくなりましたが、一応。
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国立新美術館(六本木)黒川紀章事務所設計の新美術館には、「新しい東京の芸術文化のサロン(黒川氏)」となるべく、レストラン、カフェを併設。ここに、ある人気レストランチェーンが入るとのこと。
(参考資料)
・美の巨人たち 06.7.15放送
・朝日新聞連載 ゲキメシ アートの空間の食風景(1)=シネコンの巻 進化するポップコーン
2006年07月04日 夕刊 3面 5段 写 2006070400230 以降の「美術館編」